――朝起きた荘司は、寝癖がついたまましばらくぼんやりしていたけど、


やがて意識がしっかりしてくると、急いでわたしの存在を探しはじめた。


「ゆ、ユキッッ…!!?」


その時すでにわたしは台所で、朝食の支度をほとんど終えていた。


「…え…えぇ…ッッ!!???」


荘司はアワアワとする。


「な、なんでッッ!!??俺、いつのまに…ッッ!!???」





…動揺してる動揺してる…





わたしはエプロンをしたまま荘司の元へと近づいた。