ズキンッ…とわたしの胸が小さく痛む。


「…荘司もこの撮影の時、一緒にいたの?」


わたしは何故かそうでなければいいと願ってたけど、荘司の答えはそれ以上のものだった。


「もちろん。それ以外にも雑誌撮影とかポスター撮りとか、最近は大体一緒に行動してるかもしれないな」


そうなんだ……。


聞かなきゃよかったな…。


この話題を遮るように、わたしはお茶を入れに台所へと席をたつ。






…わかってるんだけどさ。


仕事だって。


しかも相手は天下のアイドル、何かあるわけがないって。


…でも…。


わたしが会えなくてヤキモキしている間、


あんな綺麗な女の子とずっと一緒にいるんだって思うと、いい気はしない…。


ヤな女だな、わたしって。