暗い中でも見える眼を持つブラッディマリィが警戒する。


「なにが見える?」


「… 七色の… 光?」


ブラッディマリィがそう言うと、お互いに顔を見合わせた。


− 考えられることは一つ 


「… まさか、遺志が目覚めたの?…」


少し顔色の悪くなったカルーアミルクが囁いた瞬間、まぶしい七色の光は空を目指し走り去り、七つの方角へと散っていった。