「もう!!夢のない人ね!!」


「何だよ!?何怒ってるんだよ?」


いきなり怒り出したダーク・エルフを不思議に思いながらリキュールは困っていた。


「眺めるんなら手に入れてからでもいいだろ?」


そういいながらダーク・エルフの額に軽くキスをした。


「コホン!!」

そんな二人を見ながら、カルーアミルクはわざとらしく咳払いをした。


「おお、すまん… でどうすればいいと思う、魔導師どの?」


魔導師は気を取り直して、
「とりあえず七つの石を遠ざけて、この偽の水晶球を置く。

そして、賢者達の意思が気付く前に逃げる!」


「… なかなか悪だな、お前… 」


「あんたほどじゃないよ。」

カルーアミルクはにこやかにそういいながら背中に担いでいた荷物をほどいた。

ほどいた中からのぞく純度の高い水晶球が、七色の光を浴びながらさらにきれいに輝く。


「よし、やるぞ!!」
リキュールはロングソードを、ブラッディマリィはレイピアを、カルーアミルクはスタッフを手に石を弾き飛ばす用意をした。


これだけの守りの力のある石をじかに触る気にはなれなかったので武器で触ることにした。

「いくぞーー!!」