「香っ!」

「なに!?」




「俺の話を聞け。嘘じゃないから。」



あたしは、振りかえって彼の顔を見る。


瞳には決意の炎が揺らいでいる。



「なに?」


「あー、俺こいつのこのこと話すのか…。」

「いやだったら、言わなくていいじゃん。」



「いや、うそつきって言われないようにしなくちゃ。」