そのまま、あたしたちが歩いていると前を歩く彼の足が止まった。 「どうしたの?」 彼は紙とにらめっこしている。 「ここら辺じゃない?」 たしかに、大きな川があり、交番があるが…。 「あ、俺んちの近くの秋月さん?」 「うん…それっぽい。」 目の前に大きなトラックが見覚えのある家具を乗せている…。