“ジリリリリリッ”


はぁ〜ねむっ。


ねむい目をこすりながら
起き上がったあたし。



カーテンを開けながらあくびをする。


今日から夏休みに入るあたしは
高校2年生の小宮 真由美。
性格はちょっと負けず嫌いで
髪の色は栗色。
みんなからは子どもぽいって
よく言われる。

“バン”


「ねーちゃん早く起きろ!!」


「うわっ!!びっくりしたぁー。
驚かさないでよ!!」


「知らねーよ。母ちゃんが早く
ご飯食えだってさ。あと、俺部活行ってくるから。」


「はぁーい。」



今入ってきたのは弟の隼人。
中2のくせして彼女もち。
あたしなんか彼氏さえつくった
ことないのに。ムカつく。


そう思いつつ階段を下りながら
リビングへ行った。


「真由美。早く座って朝ごはん
食べなさい。」

今あたしに向かって言ったのは
お母さんだ。
あたしのお母さんは結構テンションが高い。
だから時々ウザくなるんだ。

「はいはい。そうだ!隼人はもう部活行ったってー。……あれ、お父さんは?」


「お父さんはもう会社へ行った
わよー。」


「ふーん。」



今日の朝ごはんはシンプルな和食
だったけど美味しかった。
しばらく食べてるとお母さんが
話しかけてきた。


「今日、真由美は暇なの?」


「んーとね、今日は宿題やる日。」

「そーなの。お母さんは10時から‘お菓子の会'行ってくるから。」

「わかった。」


いい年してお菓子の会とか
どーよ?!


……なんて心の中でひとりつっこみしてるなんて結構イタイなぁ−。。。