小さな手を開くとそこには、綺麗な真っ赤な花びらが乗っていた。


「これ………」


しゃがみ込んで私はマリに聞いた。

「どんなお姉ちゃんに貰ったの?」


マリは眉間にシワを寄せて、少し考えながら教えてくれた。