家に帰ったけど、お母さんはまだ帰ってなかった。今日も病院に泊まってくるっておばあちゃんが教えてくれた…


何だか心が痛かった、お父さんを死んじゃえなんて思っちゃったのが辛かったんだよね。



布団に入ると夜中に夢を見た…


少し背が低くて白いワンピースを着た小さな女の子の後ろ姿が見える…

「だ…誰?」

薄暗い世界に七色の雨が降る。辺りはサンサンと輝き出した。木は水色に…遠くに見える湖は黄色に輝く、周りの草原はシルバーに輝いた。


一歩づつ歩くたびに草原の草は揺れて葉っぱについた粉が舞い上がる…


「きれい…」


目の前に大きな風船が飛んできた