「じゃあ…あたし行くね」

そう言うと藤堂さんは屋上から出て行った




これで…いいんだよね




美優はお昼の心地良い空気を思い切り深呼吸する




ガチャッ


屋上の入り口が開いた



「まったく、お前は優しいな」


川村先生が微笑みながら入ってきた


「先生!また後つけてたの〜?」


あたしは先生に駆け寄った


「当たり前だろ。藤堂とお前が歩いてくのが見えたんだから」