すると川村先生は俯きながら言った


「…俺も分かんねぇよ…生徒に触れたいなんて思った事もなかった…でも華村を見てから…我慢出来なくなってきて…」


「意味…分かんない…」


「ホントに悪い…もう俺……華村には近付かない。もう絶対こんな事しない…忘れてくれ…」


「忘れれるわけないじゃん…」


「だよな…」

川村先生はフッと笑った


「じゃあ俺…授業あるから行くわ…」


そう言うと川村先生はネクタイを結び直した




「ごめん……じゃな…」



川村先生は音楽室から出て行った






美優はただ呆然とその姿を見届ける事しか出来なかった