――――――…
ガラガラガラッ
戸を開けて川村先生が入ってきた
「あっ川村先生!手伝ってほしいことって…」
扉の方を見るといつもの優しい笑顔の先生は居なかった
「………お前昨日泉慎也に告られたって本当なのか?」
「…えっ?」
なんでそんなこと聞くんだろ?なんで知ってるの?てか顔こわ…
先生はガチャッと教室の鍵を閉めた
「泉と付き合うのか?」
「い、いや…あのっ…」
今までに見たこともない川村先生の冷たい表情に美優は恐怖を覚えた
「どっちなんだよ」
川村先生がゆっくりと美優に近付いていく
美優はあまりの驚きに身動きが出来ずに立ち尽くしていた
「こ、断りました…っ」
なんとか状況を把握しようとするが全然頭が回らない
するとそれまで氷のように冷たい顔をしていた川村先生がクスッと笑い、美優の机の真正面に来た
「断ったんだ?なんで?結構泉ってかっこいいじゃん。もしかして…俺の事好きになっちゃったとか〜?」
「ちちちっ違います!!」
「こんなに顔赤くして。バレバレだよ?」
そう言って美優の頬に触れる