授業の席は希美が後ろだから逃げられる事はないよね…


キーンコーンカーンコーン…

授業が始まった




「希美…」

あたしは後ろを振り返った

希美は珍しく真面目にノートをとっていた


「希美…ホントにごめん…謝って済む問題なんかじゃないって分かってるけどあたし…」


バンッ!


希美が机を叩いた


「うるさいから黙ってくれる?」


今まで見た事もない、希美の冷たい目


「ご…めん…」