「…うん…付き合ってるッ…」

あたしは希美に正直に言った


「…ッなにそれ…!美優今日松村高校の人と付き合ってるって言ったじゃんっ!」


「…ごめんッ!嘘なんだ…。あたし…先生と付き合ってるなんて言えなくて…」



「だったらなに!?じゃああたしが先生を好きって言ったとき美優はなんで止めなかったの!?あたしのこと影で笑ってたわけッ…!?」

希美が怒っているのが声だけでもわかった



「そんなことない…!でも…親友の希美が好きって言ってるのにあたし…なんて言っていいかわかんなくてッ…」



「親友だと思ってるなら教えてくれてもいいじゃん!嘘までつくなんてひどいよ!」


「ッごめん…!だから今日言うつもりで…っ」



「そんな言い訳聞きたくない!騙すなんて最低だよ…美優がそんな人だと思わなかった!」


「ほんとにごめッ…」


プーップーッ―――


あたしがそう言い終わる前に電話が切れた