1曲目の途中に差し掛かったその時、柄の悪そうな男が近づいてきた。



「ねぇー彼女ぉ!こんなとこで何してんの?」



こういう奴にはシカトが一番だ。



「……」



私は黙ってうつ向いた。



「あれーシカト?
酷いなぁ〜!ねぇー俺とどっか楽しい所行かない?」


男はそう言いながら無理矢理私の腕を掴んできた。