「左………」



その勢いに負けてしまった私は家の方向を指さした。


「じゃあ行くぞ!!!」



「うん………」




結局送ってもらう事になってしまった。




…………


…………




しばらく歩いていると私はある事に気が付いた。




私、この人の事何も知らない………

名前も歳もどこに住んでいるのかも………



わざわざ送ってくれてるんだしそれくらいは聞いた方がいいよね………



私は思い切って聞いてみる事にした。