「だってせっかく頑張って作ったのに、このままじゃもったいないじゃん。
渡したかった相手じゃなくて、申し訳ないけどさ。」


彼は私の顔をのぞきこみながらそう言って、にっこり笑った。
彼の横顔を、うっすら明るい街灯が照らしている。




あぁ、何かめっちゃ‥‥きらきらしてる。
私は思った。

この人は、こんなに優しい目をして笑うんだ‥‥。