お父さんは大智の緊張を解そうと話しかける。


「今朝今度大智君を家に連れて来るように澄花に話していたんだ。まさかこんなに早くなるとは私も驚いたが、会えて嬉しいよ。」


大智はその言葉に少し安心したのか
やっと柔らかい表情になった。


「そう言ってもらえて僕も嬉しいです。」


『僕』って…。

いつもは『俺』なのに。

それが変におかしかった。