あやめちゃんの指差した方向に目を向けると
そこには巨大なジェットコースター。




ここの遊園地のジェットコースターは結構有名で、
テレビでも何度か見たことがある。



実際乗るのは初めてだな・・・?


でもそのあやめちゃんの提案にいち早く


「やだね、俺は絶対に行かない」


抵抗をしたのは想。

・・・想の唯一の弱点といってもいいくらい


想は小さいころからこういうのだけは苦手なんだよね?


それをあたしは知ってるから

「なんで~?いいじゃん、乗ろうよ~」


わざと想に意地悪してみる。


こういうときじゃないとあたしと想の立場は逆転しないもんね。


「ぜって~やだ」
「ほら、子供みたいなこと言っちゃって~、
それでも高校生?」


あたしの言葉にかなりご立腹の想。


「お前、俺が苦手だって知ってんだろ?」

耳元であたしになにか囁いてくるけど


「あれ?俺様男の想さまは
高いところがダメでしたっけ??」


あえてとぼけてみせる。


「お前なぁ」

「いいじゃん♪行ってきなよ~」



「行ってきなよ~ってメイは?」