「服…それかよ?」 外に出た。 自分の足で…。 でも、栄一に一番初めに言われた言葉、 服 の事だった…。 ―しょうがないじゃん。 服、これしかもってないんだもん― って言いたかったケド。 こんな長い文… 一生かかっても言えないよ? 「はいはい!しょうがないのね…」 言うかわりに頬を膨らませる。 すると、栄一はいっつも、 心を読み取ってくれるんだ。 「んで、お母さんいいって?」 コクン― 私は頷いた。 でも―