「俺の母さんって、いっつも俺を何でもさせるんだ。」



全くカンケイのない話だった。



「俺の返事はお構いなし。スポーツに勉強…。何だってできる子にすするために…」


そこらへんにあるパイプイスに腰を掻けながら栄一は淡々と喋り始めた。


私は意味も分からず
ただただ聞いているだけ。

なんだかすんごく…

重い想いを抱いていて…



「あぁ!!ゴメン…!俺何はなしてんだよな…」



今ようやく気付いたかのように、
栄一は笑った。

その笑いはどこか…

淋しげな笑顔で…



「ごめんごめん!ほんとっ… バカみたい…」




何でそんな顔で笑うの…?