俺は




裕子の言葉しか




信じない









「ほんとに?」





「ほんとだよ」





「ほんとにほんと?」




「ほんとほんとだょぅ」







「ぐすっ…」






「お兄ちゃん?
泣いてるの?」





「ずびっ…。
だって…。その。
信じられねぇんだもん…。
裕子が…」









俺が声にならない声で話していると









裕子の匂いが近づいて










俺達の唇が重なった