「俺だって自分で思うよ。進展なり後退なり(いやそれはヤだけど)ガツンと一発なんかないのかよ、って」
ため息が出る。結局俺はヘタレで、二回コクってしかも一度はちょっと前向きになりかけてたところで・・・

「ま、『嫌いではない』って言われちゃなかなかその後続かねーか」

そう。そうなんだよ拓海。よく解ってるじゃないですか

無言でうなだれる俺に、またもこいつは爆弾を落とした

「口で好きだっつってもピンときてないならヤっちまえば?」