「言ったよ?俺ちゃんと。次なっちゃんの番」
「・・・おまえ、やっぱズルイっ!」

んな上目使いで睨まれても・・・可愛いんだって

そんなすぐにうまくいくはずないのはわかってるけど、コクってから少しずつ、なっちゃんは無意識かもしれないけど前よりも俺の触れる手や二人きりの時間を心地良さそうにしてくれてたことを、自分に都合いいように解釈してしまうのは楽観的すぎだろうか
でもただでさえリスクの多い恋なんだから、せめて気持ちはちょっとでも前向きに。って思うわけですよ

じっと黙って返事を待つ俺に、なっちゃんは小さく、一言
「キライでは、ない」

また曖昧な・・・

俺はガックリ肩を落とした

ついでにホラー映画は終わっていた