リレーの練習の時一人ずつタイムを

計っていると、男子の輪の中で

歓声が起きた。

ゥチも覗くと、男子が見ているのは

個人のタイムが書いてある表だった。

「流石、夏原・・・。」

男子が興奮するのもあたりまえ。

夏原は、ずば抜けて速かったんだから。


夏原 11,23
三木 13,07
浜崎 12,15
結城 13,31
・・・・・

「夏原、お前11秒台上とか、どんだけぇ

 陸部入りなって!!」

「ブ、俺サッカーしか興味ねぇからー」

「もったいなっ、絶対どっかで優勝できるし。」

「でも高校生の記録って10秒位っしょ?

 まだまだじゃんか。」

「そーだけどー。」

本当に夏原って凄い奴なんだ。

その日改めて感じたんだ。