翌日、教室に入った私は、衝撃的なものを目の当たりにする。
黒板に赤のチョークで書かれていたのは、
「紗希の好きな人は柳田!」という文字。
黒板いっぱいいっぱいに大きく書かれていたため、誰もが目にすることだろう。
入り口で立ちすくむ私を見て、クスクスという含み笑いが聞こえてくる。
「ブハッッ!!マジうけるんだけどぉ~!!」
耳につく笑い声をたてたのは、他ならぬ佳奈その人だった。
「な・・・んで??」
佳奈の口から私を納得させてくれるような言葉がでるのを願い、すがりつくような思いで聞いた。
「気付いてなかったの??私さ、紗希のこと前から嫌いだったんだよねー。
可愛くもないくせに男子にこびってるし??見てるとイラつくわけよ。」
目は私を真っ直ぐに睨み、口は笑っているように歪ませて言った。
目の前が真っ白になった。信じていて、友達だと思っていた佳奈からの一番嫌な形での告白。ぁあ、何も考えられないってこういう事なんだ。
顔の筋肉が引きつり、ピクピクと痙攣しているのが自分で分かった。
裏切られた悲しみと、怒り。
手を強く握り締める事で、気持ちを抑えようとした。
「・・・こんなの、酷いよ。」
小さくつぶやくと、佳奈はケラケラと笑った。
「なにぃ??あ、もしかして泣いて同情でもかおうとしてるの??
ハハッ!無理だよ?だってアンタの味方なんていないし。ねぇ??」
『いるわけないじゃーん♪』
佳奈の周りにいる女子たちが笑っていった。
こいつらも、昨日までは普通に友達だったんだよね?
友達ってナニ?? こんなにも簡単に崩れるものなの??
「最悪」
私はそう言って教室を抜けて、そのまま家に帰った。
親には事情を話したら理解してもらえたらしく、その日は体調が悪いということで休ませて貰った。翌日からは、私はクラスでの存在を消された。
いてもいなくても、分からない存在となり、そのまま卒業。
私の中学時代は最悪な終わり方をした。
黒板に赤のチョークで書かれていたのは、
「紗希の好きな人は柳田!」という文字。
黒板いっぱいいっぱいに大きく書かれていたため、誰もが目にすることだろう。
入り口で立ちすくむ私を見て、クスクスという含み笑いが聞こえてくる。
「ブハッッ!!マジうけるんだけどぉ~!!」
耳につく笑い声をたてたのは、他ならぬ佳奈その人だった。
「な・・・んで??」
佳奈の口から私を納得させてくれるような言葉がでるのを願い、すがりつくような思いで聞いた。
「気付いてなかったの??私さ、紗希のこと前から嫌いだったんだよねー。
可愛くもないくせに男子にこびってるし??見てるとイラつくわけよ。」
目は私を真っ直ぐに睨み、口は笑っているように歪ませて言った。
目の前が真っ白になった。信じていて、友達だと思っていた佳奈からの一番嫌な形での告白。ぁあ、何も考えられないってこういう事なんだ。
顔の筋肉が引きつり、ピクピクと痙攣しているのが自分で分かった。
裏切られた悲しみと、怒り。
手を強く握り締める事で、気持ちを抑えようとした。
「・・・こんなの、酷いよ。」
小さくつぶやくと、佳奈はケラケラと笑った。
「なにぃ??あ、もしかして泣いて同情でもかおうとしてるの??
ハハッ!無理だよ?だってアンタの味方なんていないし。ねぇ??」
『いるわけないじゃーん♪』
佳奈の周りにいる女子たちが笑っていった。
こいつらも、昨日までは普通に友達だったんだよね?
友達ってナニ?? こんなにも簡単に崩れるものなの??
「最悪」
私はそう言って教室を抜けて、そのまま家に帰った。
親には事情を話したら理解してもらえたらしく、その日は体調が悪いということで休ませて貰った。翌日からは、私はクラスでの存在を消された。
いてもいなくても、分からない存在となり、そのまま卒業。
私の中学時代は最悪な終わり方をした。