朝、教室に行くと沙歩が出入口のとこにいた。

「おはよう沙歩!!」

「・・・」

沙歩はあたしを無視してどこかに行ってしまった。

沙歩に無視された・・・


あたしは屋上に駆け上がった。

そこには野原先生と、1人の女の子がいた。

確かあの子は、高橋恵理【タカハシ エリ】ちゃんだ。

あたしはそこを避け、少し離れた場所で空を眺めた。


「おい!上田凜華っ」

「先生・・・」

「なーに悩んでんだ??」

「先生・・・沙歩を取られちゃった・・・」

「何があったのか最初から言ってみろよ!!」

あたしはちかちゃんの事を最初から話した。

「おまえ、今までそれを1人で抱え込んでたのかぁ??」

「だって・・・」

「あのなぁーおまえにとって俺は何??」