朝起きて、学校に出掛けた。

「凜華ーおはよう」

「おはよう夏恋」

振り返ると沙歩だった。

「なんだ沙歩かぁー」

「なんだとは何よ!!」

「朝からギャーギャー言うなよぉー」

「テンション上げ上げでいかなきゃあー!!」

「1人でやっとけー」

「凜華冷たすぎ・・・」

「悪かったね」

「ほーら!!彼が立ってるよー」

「もうッ」

「行ってきなよーおはようございます野原せんせー」

「おはよう!おはよう上田」

「おはようございます」

あたしはそのまま校門を通りすぎた。

「何で話してこないのよー」

「だって恥ずかしいもん」

「バッカだなー」

沙歩とあれこれ言い合いながら教室に入ると、みんなが黒板の前で盛り上がっていた。