体育教官室には誰もいなくて、机が4つあるだけだった。

「ここ座って」

そういって先生は先生の椅子の前に椅子を置いた。

「はい…」

「で、話しって…」

「先生は気付いてるかもしれないけど、あたし先生の事が好きなんです!!」

「上田の気持ちは薄々気付いていた。でも俺は教師だ!!生徒のおまえの気持ちにこたえるわけにはいかない」

涙が溢れ出す。

「あ…たしが…あたしが生徒じゃなかったら気持ちにこたえてくれましたか??」

「それはこたえられない!!話しがそれだけならもう帰りなさい」

「失礼しました…」

あたしは泣きながら図書室に向かった。

「凜華!?どうした??」

振り返ると、翔が立っていた。

「翔…べつに何でもないよ!!」