先生の隣で、あたしは心臓をバクバクさせていた。

先生の隣なんて無理だよ〜顔が熱い…絶対顔真っ赤なはず…

「なぁ上田は好きな人とかいるの??」

「一応…」

「そっか…俺には本気になるなよ!?俺は教師でおまえは生徒だ…」

あたしが先生好きなのバレてる!?

「先生みたいな恐い先生好きになりませんよ〜」

「うん。やめとけ…」

「先生って何でそんな恐い先生してるんですか??」

「傷つく生徒が減るように…」

そのときあたしは先生の言ってる意味がわからなかった。

その意味を知るのは、少しあとのこと…。


「確かおまえの家ここらへんだよな??」

「そこです」

先生はあたしの家の前で車を止めた。