「微妙でーす」

「いばって言うな!!」

あたしたちは軽く頭を叩かれた。

ふと職員室の中をみると、野原先生が少し寂しそうな顔をして、こっちをみていた。

先生・・・なんでそんな顔をするの??ふったのは先生の方じゃん!!

「ぢゃあ、おまえたち気をつけて帰れよ」

「はーい」



1週間後―――

「夏恋ー今日でこの道通うのも最後だねー」

「残念!!まだ離任式がありまーす!!」

「あっそうだった!!」

今日は卒業式。

うれしい気持ちと、悲しい気持ちが混ざり合って少し複雑な気分。

式が始まった。

校長先生から生徒1人1人に卒業証書が渡された。

あたしは校歌を歌いながら号泣していた。

野原先生・・・あなたに出会えてほんとによかったです。