「優弱いのに倒れるよ~?」
美雪ちゃんは相変わらず、心配してくれる。

「優、強いんらもん~」

そういって、次次、のどにお酒を通す。

それの繰り返しが続き、だんだんみんな疲れてきた。

仁ちゃんは、吐きまくり。

酔ってた美雪ちゃんは、少し酔いがさめたのか、

仁ちゃんの面倒を見てる。

私はというと・・・

「あぁぁ・・・」

頭イダイ・・・。

吐く・・・。

絶対、吐けない。

「ほ~ら言ったじゃん」
悠くんは、濡れタオルをオデコに
当ててくれた。

立場逆じゃん・・・。

何やってんだぁ・・・

「ありがとぉぉ・・・」

「外行く?」

「うん・・・行ってくるね・・・」
私は、そう言って、立ち上がろうとしたら
足元がフラフラした。

「あぶねっ!」
悠くんが支えてくれた。

「っ・・・ありがと・・」

「行くべ」

悠くんが手をつないで、連れ出してくれた。

外の出ると、春風が冷たく当たった。

「さむっ・・・」

「だな・・」

2人で月の道を歩いた。

「悠くん、お酒超強いんらねぇ」

私は、まだ酔いが覚めない。

「お前酔いやばい」

「まだ飲める~」

悠くんは、優しく笑って、ほっぺたを、
つねった。

「ば~か」

「いだぁぁ」

2人は自然に公園について、
ベンチに腰を下ろした。

風にあたってると酔いが覚めてきた。

「頭いたい・・・・」