仁ちゃんが重そうに口を開いた。

「え・・・何?」

私に緊張が走った。

「実は、俺と美雪付き合ってる!!!」
そう言って、にかっと笑う仁ちゃん。
美雪ちゃんは、隣で、頬を赤らめていた。


言ってほしかったよ・・・・。

「よかったぢゃん!!!」

でも美雪ちゃんが嬉しそうだから
気にしないよ!!

「優・・言えなくてごめんね?」

「気にしないでっ!!!どうせ、美雪ちゃんのこと
だから、私の恋が実るまで言わない!って決めてたんでしょお?」

美雪ちゃんはそういう子・・。

「ばれてたぁ・・・」

「ぁはは~♪」

「まぁ、みんな幸せなんだしいいんじゃね~?」

仁ちゃんが言った。

「「「うん~!」」」

3人で声を合わせた。

そのまま、酒パーティをすることになった。

「あ、俺買出し行ってくる!優も来るか?」

美雪ちゃんたちはニヤニヤしてる。

「ぅん!行く~」
私は、その場をたった。

「風邪ひくから、コート着ろよ~」
悠くんは、そう言って、私にコートを
かけけくれた。

さりげないやさしさが好きだった。

「ありがとぉ」

2人で美雪ちゃんの家を出た。

外は、春なのに、夜になると
ほんのり冷たい風が吹く。

「さむぃねぇっ・・・」

私は両手を重ね、暖めた。

「ん?おう」

私は歩くのが遅い・・。
それにさりげなく、合わせてくれる・・・。

「何、1人でニヤついてんだよ~」

悠くんが、ほっぺたをつねる。

「いだっ!ニヤついてなぃ~っ」

私はアッカンベーをした。