「お疲れさまです!皆さんお茶かスポーツドリンクどっちがいいですかー?」


10km走を終えて…皆に飲み物を配る。


「武先輩はお茶ですよね?」


「あぁ…」


武先輩にお茶を渡す。


「惜しかったですね…もぅちょっとで一位だったのに。」


「一位って…練習だから別にいい。」


「そうですか。」


でも、あと2秒だったからな…本当惜しかった。


「…………おれといて楽しいか?」


「え?」


「哲哉先輩みたいに喋んねーし。」


「…………」


「そんなに野球も上手くないし。」


「……楽しいですよ。先輩といれるだけで、私は楽しいです。野球だって毎日たくさん練習してるじゃないですか!先輩すっごく上手いです。それに哲哉先輩と武先輩は違います……私は武先輩が好きなんです!」


って…………


「…………変なやつ。」


「また告白流しましたね!?」


「いつもの事だろ…と、練習はじめるか。」


「たっ武先輩っ!」


そぅ言ってグローブをつけて練習しはじめた武先輩。
他の部員たちはまだ休憩してる。


「元気ですね、本当…」


一人で練習する武先輩はやっぱりカッコいい。
先輩、私は真剣に言ってるんですよ?
好きって気持ち伝わってますか…