「どうした?」


道端に座りこんでる私をヘンに思ったのか………男の人が声をかけてくれた。


「………っ!」


それが嬉しくて私は泣いてしまった。


「なんで、ないてんだ?」


「…きょ…入試…でも、間に合わな………たくさん、勉強した………に……」


「………青葉高校か?」


私はこくこくと頷く。


「…後ろ乗れ!」


「………?」


「あと、5分ぐらいあるだろ?俺が連れてってやる!」


………?


「早く乗れって!」


必死な顔の男の人…すごくカッコいい。


「………」


不謹慎に私はそんな事を思った…。てか、この人…青葉高校の制服着てる。