「ね、幹太?
私…人の家庭めちゃくちゃにしといて…
幸せになれる訳ないよね。先生だって怒ってるよね。」


フーっ…

煙草の煙を吐き出しながら幹太が言った


「神谷は怒ってない!
アイツが決めた事だから。紗由がアイツを好きになった事も悪くない。
人の気持ちは簡単じゃないから…。

神谷の分まで生きてやれ。
子供…。
陸(りく)と、咲(さく)を可愛がってやれ!」


「ん………。」