アタシの発言に、何故か急に黙る裕紀。



「ユキ?どうしたの、急に黙って。」



「一応、ケジメとしてサヤが都とケリつけるまでは我慢、って今せっかく耐えてたのに…煽るなよ。」



「え?何が??」



一人で苦笑してる裕紀に、困惑するアタシ。



「いやいや、いいよ、そこは分からない方が。でも責任取ってね?」



裕紀はそう言うなりアタシの右腕を掴んで、ベッドの上へ。



「おかえり、ユキ。」


「ただいま。…愛してるよ、サヤ。」



裕紀はアタシの目をじっと見つめながら言って、引き寄せられるように、キスする。



何度も、時間を取り戻すかのように。




(完)