あまりに的確な都の指摘に、アタシはもうどうしていいか分からない。



都を好きな気持ちも、本心なのか、完全に自分の気持ちの在処を見失ってしまった感じ。



でも、ひとつだけ言えるのは、優しい都にここまで言わせるだけの勝手な事を、アタシはしてきた。



「ごめんね、ミヤ。ごめんなさい。…怒って当然だよ。」



「サヤ、違うよ。俺が怒ってるのは、サヤにじゃない。自分の力不足が悔しいんだよ。」



「そんな…、ミヤは何も悪くないよ。ミヤはアタシがいっぱいワガママ言っても優しかったもん…。」



「なぁサヤ?心の淋しさは、身体じゃ埋められないんだよ。自分を傷付けて、自分で自分を下げるような真似、やめろよな?」



静かに都の声だけが響く部屋に、突然、静寂を破る玄関のチャイムが鳴る。



こんな時に、誰だろう…。