…良かった、裕紀が笑ってくれて。



もう、ネタにするぐらい大丈夫!ってアピールのつもりが、逆に気を遣われてる。



何か、全然ダメだなアタシ。



「いや、言ってないし言わないし。そんなにノッてくれなくていいから。それよりお昼何にする?」



「何だよ、自分で言っといて〜?」



って言いながら笑う裕紀が眩しすぎて、さりげなく視線を外しながら尋ねる。



心許無い事この上ない決心に、先行き不安…。



「俺はコロッケカレーの福神漬け大盛で!」



「そんなの、出来たっけ?」



アタシはバッグから財布を取り出しながら聞き返す。



裕紀は読んでたマンガ雑誌から一瞬だけ、顔を上げる。



「…あー、サヤここのカレー辛すぎるって言ってたっけ。福神漬けはセルフサービス。」



「ふーん?じゃあ行って来る〜。」