いくら知り合ってからの年月の差があっても、その差は歴然。



裕紀の時は付き合う前から少しでもそばに行きたくて、アタシはとにかく裕紀の好きなものを自分も好きになろうとして、何から何まで全部、真似てた。



情報を得る為に、聞かれもしないのに自分の事を片っ端から話した。



逆に、だからこそ裕紀の中にもアタシの好きな音楽・ファッション・TV番組に至るまでの情報がインプットされているわけで…。



翌日のお昼、学食で約束通り裕紀とランチタイム。



「ウッス!!」



「…何、気合い入ってるの?」



色んな事を考えすぎて、キャパシティオーバーでギリギリなアタシ。



それに対して、底抜けに明るく元気な裕紀。



「いや、昨日早くから寝過ぎて体力あり余っちゃって。」



「…いくらフルコースでも、そんなサービスは入ってないよ?」



「え〜マジで?ってオイ!昼間っから何を言うか、この子はもう。欲求不満かぁ?いや待てよ。…でもサヤがどうしてもって言うなら…?」