「も〜、ユキ、壊れすぎ!また完徹でゲームしたでしょ。」



「…見てたの?!サヤのエッチ!」



オーバーに、両手で身体を隠すようにして、裕紀は言う。



アタシの指摘はどうやら図星だったらしい。



「で、そーゆーサヤはどした?」



次の瞬間、裕紀は急に真顔に戻って、アタシの目をじっと見つめて言う。


「…ん?アタシは普通だよ。」



「そう?元気ないから、ダーリンとケンカでもしたのかと思った。」



「ミヤとは順調だよ。…多分、生理中だからダルいのかも?」



「ふーん?…なら、いいけど。」



口ではいいって言いつつ、納得してない感じの裕紀。



でも、アタシの心中を察したらしく、裕紀はそれ以上何も言わない。



何でもないふりをしたけど、今の裕紀の発言にかなりドキッとした。