「ありがとう!いただきま〜す。」



「はい、どーぞー。レモンティーで良かった?」



「うん。ここでは 大体、紅茶かフルーツ・オ・レ。」



「あ〜、フルーツ・オ・レも考えたけど、かつ丼だし。プラス、さわやかな感じで。」



「…なにそれ?」



「え?かつ丼+さわやか=レモンティーは裕紀くんの法則じゃん!知らないの?」



「いや、じゃん!て言われても…。」



何故か自信満々でおかしなことを言う裕紀に、呆れるアタシ。



大多数の女子は、裕紀くんは黙ってればね…という。



恋は盲目、好きって気持ちが見せる世界はほとんどが幻覚だったりする。


そこに真実は、果たしてどの位あるんだろう?



「ユキは相変わらず、変なヤツだね…」



アタシが思わず呟いた一言に、裕紀がすかさず返す。



「あ。今、相変わらずって言ったね?失敬な。」



「だって変だよ、発言が。」