なんだよ!あいつら…俺様を本気にさせた罰だ。重森さんだろうが、誰だろうが、許せねー!!










久しぶりに見上げた一条組の屋敷に俺は、拳を強く握りしめる。



「おい!!重森さん!!」


ドンドンと屋敷の門を叩く。すると重森さんが顔を覗かせた。



「来ると思ってたで?恭平ちゃん…」



クスリと笑って重森さんは、俺の耳元で囁く。すぐさま俺は、重森さんを睨み付けた。俺の睨みにも全く動じず重森さんは、クスクス笑うだけだ。



「アンタなんだろ!?火付けたのは…」



「熱いな恭平ちゃんは…いつから熱血になったん?前は、平気で俺の言うこと聞いてたやろ?」



「っ…」



確かに昔は、したけどな。今はしねーよもう…



「もうやらねーよ!!そんなくだんねーこと!!」



「なんや、つまらへん奴になったな恭平ちゃんは…もし、またするなら、もう手出しなんてせーへんよ?どないする…っ」



重森さんに喰らわした不意打ちのパンチは、少し聞いたのか一瞬だけ表情を歪めた。



「へ~いつから、聞き分けの悪い子になったんや?」



そう言って重森さんは、大きく振りかぶって俺目掛けて拳を振り下ろす。