「可愛いな?」



恭平の言葉にドキンと高鳴る鼓動。



「可愛い!?」



「ほら、そこに居るだろ?ネコ」



恭平が指差した所には、ネコがゴロンと寝転がっている。



なんだネコか…



「もちろん紫海も可愛いぜ?」



っ…



耳元で囁くように恭平が言う。上目遣いで見上げると、恭平があたしを見つめている。
暑さのせいと、恥ずかしさのせいで目眩がしそうだった。



「恥ずかしいから!」


「紫海真っ赤だな?食べたら、どうなんだ?」



ニヤリと笑い恭平が、あたしの頬をペロリと舐める。ますますあたしの頬は、赤くなった。



「恭平!」



「アハハ…ますますうまそうになってんな」



もう!と言いながらあたしは、頬を膨らました。そんなあたしを見て恭平は、また笑った。



さっきなんで、あたしの事見てたんだろ?今は、さっきのような顔してないし気のせいだよね?



「恭平!お前いちゃいちゃ禁止しろ!」



篠原さんが、あたし達を指差しながら言う。



「たつや、妬いてる?俺たつやも好きだぜ」



「は!?何言ってんだよ!!」



「恥ずかしいからって照れんなって」