「………」



それを聞いた途端に黒峰くんは、足元にしゃがみ込んだ。そして、大広間の畳にノノ字を書き始めたのだ。



そんなに怖いの?妹って…



あたしはそう思わずには居られなかった。



妹の事になったら、少し口調変わるな。黒峰くん…やっぱりそんなに怖いって事?



「ほら!皆行くぞ!旭が、弁当作ってくれたみたいだしな」



そんなわけで、あたし達は、ピクニックに行くことになってしまった。
もし、ピクニックに行かなかったらあんな事にはならなかったのかな?



あたしは、戻れるなら戻りたい。ピクニックに行く前に…