「アキトは、そいつの事好きなんだろ?」



「え?…はい…」



「なら良いじゃねぇーか。ダメなんかじゃねぇーよ」



ダメなのは、浮気する奴だよ。アキトは、まだ誰とも付き合ってないし。二股なんて出来る器じゃないからな。



真剣に考えて答え出すまで、俺は、応援してるぜ?二股したら、ソッコウ縁切るけどな…



こんなに悩んでんだ。二股なんて出来ねぇーよ…アキトは…


そう思いながら俺は、流れる星を見上げた。



星きれいだな。流れ星なんて久しぶりだぜ…



「恭平さんありがとうございます」



少しだけ、アキトは、吹っ切れた表情をしている。



「いや…」



「紫海さんが羨ましいです」



「紫海?」



「ええ…恭平さんみたいな人が恋人ですから」



ん…?まさかだろ?いや…アキトがそっち系なわけないよな?じゃあ、今のは…


「……もう寝るぞ?」


「はい…」



なんだろうな?今の…



俺の他に月だけが見ていた。アキトの真剣な表情を…
俺は、もしアキトに告られたら、なんて言うんだろうな?



ただそれを思いながら、アキトの寝顔を見つめていた。