ずっと居たいな恭平と。そのためには、重森さんをなんとかしないとだめなんだけど…



出来るのかな?



「…?」



恭平の大きな手があたしの頭を撫でる。目が合えば、いつもの優しそうな瞳とあって少し照れくさい。



変わったよね…あたし…今ではこんなに好きだもん恭平が…


大好きだよ?恭平…


そう思いながら居ると、恭平の携帯にメールが掛かってきた。用件は早く帰ってこいとだけ書かれている。



恭平は、ちっと舌打ちをしてからあたしに振り返ると、手を差してくる。



「行くぞ」



「う、うん!」



多分、旭さんが買ってきたのかな?材料…オカマ鍋の主催者だからね。



それからあたし達は、無事にオカマ鍋を食べたのかと言うと、そうではなかった。これからが大変なんだとはあたしにも、恭平にも分からなかったのだ。