スーパーに着くとキャンペーンの風船が配られている。赤やら黄色、色々な種類の風船にあたしは、遠目で懐かしいなと思った。



「風船欲しいのか?」


胸の谷間を見せびらかすように、恭平が近寄って来る。あたしの目線には、偽物の乳が揺れる。
なんとなくムッとしたあたしは、視線を逸らすと、うひょ~!!!なんて言う男性の声がした。




「げっ…重森さんだぜ?あの人…」



小さく呟く恭平。どうやらうひょ~って言った人物は、あたし達を追いかけて来た重森さんだったのだ。



「彼女!胸デカいやん…どうや?俺としたいと思わへん?」



近寄って来たと思うと、重森さんは、恭平の肩を抱き寄せる。



「…わたし、日本人じゃない…あるから」



「そんなん言うて、可愛い顔が台無しやで?」



恭平が男だって気付かないんだ。重森さん…



「彼女は妹?似てないんやな…特に胸が」



え!?



重森さんの腕があたしの胸をプニゅっと軽く触った。それを見逃さなかった恭平は、重森さんの股間目掛けて足蹴りを食らわしたのだ。



「っ…何しやがるんや!!!クソアマ!!」



案の定怒り出した重森さん。