『紫海ちゃん!居る!?俺…若菜!』



あ!若菜くんか…誰かと思ったよ!



若菜くんは、フレンドリーだからか話しやすそうだと思う。


『紫海ちゃん!開けないでよ?今合い言葉言うから!』



開けようと思った瞬間そう言われ、分かったとあたしは言う。
すると、若菜くんはう~んと考え込んでいる。



『ムッツリイケメンエロキング!』



え?



『俺がそう言ったら、紫海ちゃんが!それは巳艶!かミツヤン!って言ってね?』



「え?う、うん」



『合い言葉言うまで開けないでよ?』



そう言うと練習練習と言い出し、スタンバイする。若菜くん。



コンコン…



あ!若菜くんかな?


そう思いあたしは、口を開こうとした。


「そ…『葛原さん、若菜の言うこと聞かなくて良いから!』


だけど、誰かの声に遮られてしまったのだ。



『ちょ!止めないでよ!ムッツリイケメンエロキング!』



どうやら、巳艶くんだった。遮った人は…