そうは思ってもなかなか言えない。理由は、お世話になってるからだ。



はぁ…ちらっとずれてみよっと。



横にずれようとすると腕を掴まれる。



「そこに居なさいよ!」



「はい…」



かなり気まずいけどあたしは頷いた。



なんでこんな絵図なんだ?恥ずかしくないのかな?旭さん…


『可愛いよ?……』


『イヤン!恥ずかしい!』



ドラマはどんどん場面が変わる。



若菜くんまだ寝てるし。



ちらっと後ろを見れば机に頭を乗せた若菜くんが見える。



はぁ…一番気まずいよね?今日が!一番!早く起きないかな?若菜くん。若菜くんが居れば気まずいのから解放されるだろうし。



「………」



巳艶くんはもう黙ったまま下を向いてしまっている。